時々、竹林。

気分転換したい時に行く自宅近くの竹林の話です。
僕が住んでいる福岡県の那珂川町は福岡市から南の方角に位置し、市内から車で30分ぐらいにもかかわらず
まだまだ自然が残る地域です。
まだ寒い今時分は空腹を抱えた野生の猿が、やって来てそれに呼応する近所の犬の吠え声で時折、騒がしくなるぐらいで普段はいたって静かなものです。
夏になると自宅の庭に面した山からの小さな川で数匹のホタルが毎年、夜空に舞い上がります。
父親の仕事の関係で引っ越しが多かった僕ですが、高校の時分よりこの地に住み、現在は自宅に隣接する工房で木工作品/ギター・ストラップなどを制作する
日々を送っています。
自宅から100メートルぐらいのところに或るその竹林は普段、人が訪れる場所では無く手入れなど何も為されてはいないのですが、
僕にとって、なんとなく気持ちが落ち着く場所です。
                                                                                   竹林へのアプローチです。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      覆いかぶさる竹が陽の光をさえぎり静けさに満ちた一つの部屋のようです。                                                                      


                                                                                                                                                                    次回は、まだ木工の知識も技術も無かった14年前、思いだけで書いていた頃のデザイン画のみの作品の一つを個展に向けて製作しました。                    その制作風景などをご紹介したいと思っています。                                                                                                                                                                                                鶴川仁美